飛んで火にいる夏の虫~なんで彼奴等は光に集まってくるの?~
こんぬつは、magoPです。
コンビニの外で缶コーヒーを飲んでいる時に、何やら音がした。
バチッ!!
入り口にある青い光に向かって、虫たちが突っ込んで焼け死んでいる音でした。
そこでmagoPはふと疑問に思う。
なんであいつら突っ込んでんの?
今回はその疑問をテーマにしたいと思います。
目次【なんで虫たちは光に集まるの?】
走性ってなんぞ?
まずそれを説明するには、走性について解説する必要があります。
走性(そうせい、英語: taxis, pl. taxes)は、方向性のある外部刺激に対して生物(または細胞)が反応する生得的な行動である。個体の位置が一定の屈性と異なり、生物が運動性を示し刺激による移動が明らかな場合を走性と言う。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
ん~、抽象的でわかりづらいですかね。
魚を例にとってみましょうか。
田舎者しか伝わらないかもしれませんが、鯉とかを用水路とかで見かけたときとか。
同じ方向にひたすら泳ぎ続けているのを目にした事ありませんか?
それも、流れに逆らって。結果的に位置は変わってないのに。
全然意味なくね?と思うかもしれませんが、これも立派な走性なのです。
これは、意味もなく散歩しているとかそういう事ではなく、
流れに対して魚はそれに向かって泳ぐ、という性質があります。
理由は諸説あるみたいですが、一番しっくりくるのは定住するため。
流れに向かって泳ぐ、という性質が自分のポジションをキープする役割を果たしているんですね。

あぁ~、なるほど。
綺麗なレディを見つけたらお尻見ちゃうよね。
そういうことでしょ?

いや、それは違うと思う…。
悲しいかな。光を見たら、突っ込まざるを得ない。
それでは、虫(蛾など。)にはどんな走性があるのでしょうか?
それは、灯りに対して一定の角度で飛ぼうとしているからなのです。
明るい場所が好きとか、そういうわけではないんですね。
夜に人工のあかりを除く一番明るいものといえばなんでしょう。
月ですよね。
夜活動する虫たちは、月を見ながら月明かりに対して一定角度で飛ぶことで高さや方向を一定に保つという性質があります。
月は地球からかなり遠くにありますよね。だから自分がどれだけ動いたとしても月の方角は変わらず、自分の向いている方向を知るいい目印になるんです。昼間の太陽を見て方角がわかるのと同じことですね。
そういった走性を持っている虫たちが人工の灯りを見て、その光の向きに対して一定の角度で飛ぼうとすると、どうなるでしょうか。月と違い、人工の灯りはかなり近くにあるので、一定角度を保って飛ぼうとしてしまう。
その結果、灯りの周りをグルグルと回りながら近づいてしまうのです。
要するに、虫たちは思ってもいないのに灯りに集まってしまっているのです。
まぁそれで運命の相手と出会えたらラッキーなんですけどね。
逆に、青い光に吸い込まれた彼奴等はアンラッキー過ぎますが。苦笑
おわりに
凄い同じところをグルグル回って飛んでいる虫たちを見て、何してんだ?
といった疑問を誰しもが持つと思いますが、それは解決できたでしょうか?
あれを見ていると、なんとも切ない気持ちが湧いてきます。
そして、上記の事を知るともっと切なくなります。
それでもmagoPは、憐れむこともなく虫が嫌いなのでした。爆
おまけ~キャンプにおける虫対策~
キャンプにおける虫対策のブログを更新しました。
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