眼鏡の歴史~なんで眼鏡で有名なのは鯖江市?~
こんぬつは、magoPです。
キャンプやツーリングのブログばかり書いていますが、実はmagoP生粋の眼鏡好きです。
中学生頃から目が悪くなり始め、高校に上がってからは眼鏡は寝る時と風呂の時しか外さないようになりました。コンタクトレンズにしなかった理由は、自分の顔面にコンプレックスがあったからでしょうか。笑
そんなmagoPなのですが、眼鏡に興味を持ち始めてから良く「眼鏡は鯖江市」というワードを耳にするようになりました。高級な眼鏡を探せば探すほど、必ず「鯖江市」というワードが入っているのです。なぜでしょうか。
今回は、眼鏡のルーツを探りつつ、なぜ鯖江市の眼鏡が有名なのかを紐解いていきたいと思います。
目次【なぜ鯖江市では眼鏡が有名?】
眼鏡のルーツって?
実は、眼鏡のルーツは紀元前まで遡ります。眼鏡はレンズを使い視力を補正するアイテム。レンズのルーツを辿ってみると、なんと紀元前三世紀頃、既にインドやバビロニア、エジプト、ローマ、中国あたりで水晶やガラスを使った凸レンズが存在していました。この頃は、火を起こすためにレンズを用いていたそうです。
そんなに前からレンズを使っていたとは驚きです…。
眼鏡はいつ発明されたの?
眼鏡とレンズではレンズが先に発明されたようですが、では眼鏡はいつ頃発明されたのでしょうか。
眼鏡は13世紀後半にイタリアで発明されたと考えられています。当時、レンズ素材として不可欠な透明度の高いガラスの品質は、ベネツィアン・グラスが群を抜いて優れていました。発明者については諸説ありますが、未だに発明した人はわかっていないそうです。
諸説その1
イギリスの高名な科学者、ロジャー・ベーコンは光や目について多くの実験を行い、著書の中でレンズを通して文字を見ると「文字は大きく、はっきり見える」とその効用を述べていますが、ベーコンが発明者という説は正しくないようです。
諸説その2
スピナという修道士は大変器用で、メガネをまねて作り、人々にわけたと伝えられていますが、スピナは発明者と知り合いだったと言われており、スピナ自身が発明者であるということではないようです。
日本に流通してきたのはいつ頃?
13世紀後半にイタリアで発明されたメガネは、300年程経った1549年、キリスト教宣教師、フランシスコ・ザビエルが、周防(山口県)の大名、大内義隆にメガネを贈ったのが最初といわれています。数年後、同じく宣教師のフランシスコ・ガブラルが織田信長と対面した際、彼が近視用のメガネをかけていたので、信長はじめ一同がたいへん驚いたという記録が残っています。
レンズの本格的な国内生産がスタートしたのは、明治時代に入ってからです。ウィーンで開催された万国博覧会に出席した朝倉松五郎が、レンズの研磨法を学んで帰国したことがきっかけでした。それが今日のメガネ産業の隆盛につながり、
今日では日本のメガネは品質面で世界の トップクラスとされています。
鯖江市で眼鏡産業が発達した理由とは。
鯖江における眼鏡枠製造は、明治38年に創始者と呼ばれる増永五左衛門が農閑期の副業として、少ない初期投資で現金収入が得られる眼鏡枠作りに着目。当時眼鏡作りが盛んであった大阪や東京から職人を招き、近在の弟子に眼鏡の製造技術を伝えたことが始まりといわれています。当初は、「帳場」とよばれる各職人グループごとに眼鏡が作られていました。その帳場ごとに職人が競い、腕を磨くことで分業独立が進み、現在のような一大産地が形成されたのです。
戦後の高度経済成長の中で眼鏡の需要も急増し、産地として大きく成長しました。製造の自動化などにより生産効率を追求すると共に、品質の向上と技術開発に力を注ぎ、その結果、昭和50年代の終わりごろに、世界で始めてチタン金属を用いたメガネフレームの製造技術の確立に成功しました。軽量かつ耐久性に優れるチタンは、金属アレルギーを起こしにくい素材であることから、人体に優しい眼鏡として世界に広まっています。出典:鯖江・眼鏡の歴史より
冬場になると農業による収入がなくなってしまう為に、明治以降副業として眼鏡のフレームが作られるようになりました。(雪が積もってしまって農業どころじゃなかったんですよね。)
では、なぜ眼鏡だったのでしょうか…?
実は、「新聞を読む為」だったそうです。戦争をした際、勝敗などの情報伝達は当時新聞しかありませんでした。当然人々が戦況を把握する為に新聞が読まれるようになります。結果として、目が悪い人でも小さな文字を読める為の道具が必要になります。だから、眼鏡の需要が急激に拡大していったそうです。
おわりに
鯖江市で眼鏡が発展した歴史が、皆さんに伝わったでしょうか。ルーツを知ると、眼鏡一つ取っても拘りがあり、職人技が詰め込まれていると思うとそれぞれの眼鏡を愛さずにはおれません。
皆さんも、眼鏡を選ぶ時はルーツを探ってみてはいかがでしょうか。眼鏡だけでなく、どんなアイテムも手に入れる前には必ずルーツを知ってください。そうすれば自ずと物の価値を測れる能力が身に付いていきます。
結果として、一つ一つのアイテムに愛情を持つようになり、大切に使っていけるのではないでしょうか。
どんなものでも、自分で選んだからには最期まで使ってやりたいもんですからね。
あぁ~、また新しい眼鏡欲しくなるわ…。笑
より良い人生を目指して。
magoP